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●キャットシッターねこごころ スタッフねこ崎の、愛と文字いっぱいのブログ●
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だんだん秋めいてきています。
昨夜18時すぎ、暗くなった空を見上げて「日も短くなったわい」としみじみしていました。
ふと思いついて今日と、今年の夏至の日の入り時刻を調べてみたところ、1時間10分ほども違っているようです。

秋の夜長、読書の秋です。
そこで、季節を先回りしてこの一冊。




ぼくの南極生活500日―ある新聞カメラマンの南極体験記 /武田 剛・著(フレーベル館)




内容(「BOOK」データベースより)

ニュースがあれば、どこへでもかけつける新聞カメラマンのつぎなる取材地は、南のはての大陸―「南極」でした。この本は、45次南極観測隊に同行し、500日という長い時間を南極ですごすことになった新聞カメラマン、武田剛さんの記録です。その500日間とは、きびしくも美しい自然に魅了されながら、地球がかかえるさまざまな環境問題をはだで感じる日々でもありました。人類の南極観測の歩みは、半世紀をむかえましたが、南極にはいまなお、地球の過去と未来を探る多くの秘密がかくされています。カメラと記者の目が、南極の「いま」をつたえます。





この本の魅力は「筆者が文章のプロではない」ことだと思います。
そして「南極のプロでもない」こと。
言葉も文章もとても易しいものを使っています。
率直に思ったことを文章にして、言葉の及ばない部分は本業の写真で補完、という方式だからこそ、直接心に響いてきます。


最近の昭和基地はインターネットが繋がっていたり、お風呂も使えて快適なのに、基地内の建築物は隊員たちの手作業で建てていくということを知ってびっくりしました。
便利なところはすこぶる便利であるのに、力作業は人力。うーん、ギャップです。


今日からまた気温は30度に戻ってしまうようですので、南極の写真でも見て涼みましょう!
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武道は見る専門です。
武道といっても、夫に付き合っての総合格闘技観戦オンリーですが。
それすら最近さぼりがちです!


したがって、剣道のルールもお作法もわかりません。
その昔アニメで『六三四の剣』を見て「突きは危ない技だ」ということ、また、中学の同級生の言葉から「防具は臭い」ということを学んだのみです。


そんな私が高校剣道の本を読みました。



武士道シックスティーン
武士道セブンティーン
武士道エイティーン
                / 誉田 哲也・著(文藝春秋)





内容(「BOOK」データベースより)

「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」日舞から転身、柔の早苗。相反するふたりが出会った―。さあ、始めよう。わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち一本。
(武士道シックスティーン)




書店でよく平積みにされていて、タイトルと表紙のポップさが気になっていたので読んでみました。


高校の剣道部を舞台に、二人の少女の姿が描かれています。
この年代ならではの瑞々しさ、青さ、硬さ、成長の早さが爽やかでした。
シックスティーン~エイティーンと、高校一年生から(正確には中学三年生から)、高校三年生まで(これまた正確には大学生まで)の期間、一年を一冊でまとめてあります。


先日映画化されたようで?
http://bushido16-movie.com/
映画は見ていませんが、きっと爽やかなんだろうなあと思います。


一冊目のシックスティーンは、主人公その1・香織の頑なさとぐるぐる思考にふむふむと。二冊目のセブンティーンはスポーツとは、武士道とはと揺れる主人公その2・早苗の心の揺れが、また三冊目のエイティーンはそれまでに登場した主要人物たちにスポットを当てた群像劇のようなおまけ要素も楽しく・・・。



そして、シリーズを通して剣道シーンの掛け声がすごくいい!

「面!/めーん!」「胴/どーう!」「小手!」というものではなく、「メンヤッ!」「「カテッイヤアアア!」という気合の入り方。
しかもキャラクターによって微妙に変えてくるという小技もきいています。

この声が出てくるたびに、「音読したい!」という欲求に逆らえなかった私。
読書期間中、我が家では毎夜奇声が響いていました。
音読部分はその台詞だけだったので、さぞや気味悪かったでしょう。


しかし一見おかしく見えるそれも、物語を楽しむのに一役かっていたようで、より一層気合を入れて読むことができました。

少し前に「京都の朝ごはん」の感想を書きましたが、今回はスケールが大きくなって「世界ぐるっと朝食紀行」の感想です。



世界ぐるっと朝食紀行 / 西川 治・著(マガジンハウス)


内容(「BOOK」データベースより)

朝食は、誰にとっても、一日のエネルギーの源だ。しかし、世界各国、実にさまざまな朝食がある。パンか御飯か麺か、それとも―そして、みな、それぞれに理由がある。カメラマン、料理研究家として世界中を彷徨した著者は、世界各国のホテルで、街の食堂で、あるいは砂漠のテントで、その国の朝食を食べた。そこで、何を感じたか―。本書は朝食紀行の決定版―朝食の世界は深い。




国内・京都の朝食にすら驚いていた私。なんて世の中を知らないんだ!と思った一冊です。
その土地や文化に頭からつま先まで溶け込んで、言葉が通じなくても身振り手振りでコミュニケーションを試みる作者のバイタリティーがすごいです。
私が彼の立場になったとき、同じように外国の市場に出向いて朝食を食べようとするだろうか?-------絶対無理!です。
でもだからこそこうやって本を読み、作者の行動を追体験できるわけであり・・・。
本を読む楽しさの一つだと思います。


作者は著名な写真家だそうで、本文中にもたくさんの写真があります。
そのどれもがその場所の熱気、料理の匂いを伝えてきます。そのままの空気を切り取った写真といいますか。作者の「目」を通して、世界中の食卓をつまみ食いする気分になれます。


まだ一度も海外旅行をしたことがない私ですが、ちょっとだけ異国の食文化に詳しくなれたような気がしました。
ブログを読んで頂いている方はもうお気付きだと思いますが、お寺や神社詣でをするのが昔から好きです。
十年ほど前から年に一度の割合で、母と京都や出雲、伊勢へ旅行しています。
女性の多くがそうであるように、特に京都は好きで何度も訪れています。
何度行っても飽きない京都の魔力・・・恐ろしい子!!


さて、そんな京都の朝ごはんの風景を集めた本。
タイトルもそのまんまです。



京都の朝ごはん / コパン サンク・著(mille books)


内容 amazon 商品ページより

京都に住む女性5人からなる「コパン サンク」が贈る京都の暮らし。今回のテーマは『朝ごはん』。京都に暮らす彼女たちだから描ける、京都の朝ごはんから見える京都の普段の暮らしが一冊に。 第1章 京都の朝ごはん|朝ごはんを食べに出かけたい喫茶店、旅館などを紹介。 第2章 京都の朝さんぽ|朝ごはんを愉しみならが出かけたいおさんぽコースを案内。 第3章 京都人の朝ごはん|京都に暮らす方たちの普段の朝ごはんを紹介。 第4章 京都のおめざ|朝のめざめに食べたい京都のお菓子を紹介します。




一言で表すならば、「THE・おしゃれな本」という感じ。
実は、京都特有の朝ごはんのレシピが載っている本だと勘違いして手に取ってしまった本だったのでした。
しかし写真と文章で、京都のお店やおしゃれな住民の朝食を紹介するという内容だということに帰宅してから気付きました。ありゃ、失敗。

写真とおしゃれなレイアウトに比例して文字数も少なめで、比較的スラスラと短時間で読めてしまいました。
喫茶店のモーニング、おいしそうだなあ・・・。朝からおいしいコーヒーとか、優雅ですよね!憧れます。



そもそも何故京都の朝ごはんのレシピ本が読みたかったのか?
それは前回、ほぼ一年前の今日と旅行の際に泊まった旅館がきっかけでした。
京都祇園のど真ん中にあるその名も「旅館 紫」
http://www.delicious.ne.jp/html/toku03/kiji03/kiji03_0203_05.htm

どのくらい祇園の中にあるかというと、花見小路まで歩いて30秒。
カラコロという音に窓の下を見てみると、舞妓さんが歩いているという最高の立地。
それもそのはず、元お茶屋さんの建物を使っている旅館なのです。


それまでは気を遣わなくていいという母の希望で、駅近くや市役所付近のホテルを利用していましたが、今回はせっかくだから!と私の意見を通させてもらい、この風情ある旅館のお世話になりました。

IMGP1598.JPG



















こんな感じの玄関をくぐると、


IMGP1675.JPG














素敵な暖簾がお出迎え。


女将さんがおっしゃるに建物は築200年とのことで、勿論木造。廊下や階段は歩くたびに体重でギシギシ鳴っていました。
部屋も襖仕切りで、風呂・トイレ・洗面は共同。一階の坪庭に面した廊下には壁が無く、台風の時なんかはどうするのだろう?という構造でした。
雨が吹き込んで、部屋の襖や障子がビショビショになってしまうと思うのですが・・・。あと、完全に外気に接しているので冬は寒く、夏は暑い!虫もびゅんびゅん入ってきそうです。だって外だから。
洗面所は坪庭に面していたので、空を眺めながら他の宿泊客と並んで歯を磨くという、ここはキャンプ場か?と思うような体験もできました。


ホテルに比べると不便な点も多くありましたが、心の底からここに泊まってよかった!と思いました。
特にここの朝食が素晴らしかったです。
IMGP1679.JPG














一回目の朝食。
これぞ京都の朝ごはん!といった感じのお献立。
たけのこご飯、昆布添えのかまぼこ、イカとたけのこの煮物、ちりめん山椒と青菜のおひたし、漬物、おみそ汁。
おひつの中まで空にしてしまう勢いで頂きました。
このかまぼこが、はんぺんとかまぼこの中間くらいの食感でなんともおいしかったです。
母と「東京には売ってないよねえ」と言いながら食べたのを覚えています。


IMGP1610.JPG














二回目の朝食。
真ん中の麺は「魚そうめん」という糸状のかまぼこです。
だしがかかっていて、ツルツルツルーッ!と食べれてしまいました。
おいしかった・・・。東京では一回も見たことありません。
何故これを売らないのか!あれば絶対に買うのに!




本の紹介をしているはずが、いつの間にか京都の旅館の朝ごはんレポート(それも一年前の!)になってしまいました・・・。
憧れの京都!
東京から引っ越すのは少し怖いですが、京都になら住んでみたいと思います。


おまけ:
カランコロン、音に誘われて窓の外を見てみると・・・
IMGP1189.JPG














雨の中、お稽古に向かう芸妓さんの姿が!
図書館で「漢字の起源」という本を借りました。

漢字の起源/加藤 常賢  角川書店 (1970)



ハードカバーの分厚い、まさしく辞書のような本。
総頁数995ページ!
どうせならあと5ページ頑張って1000ページにしてしまえばよかったのに。
なあんて。
とにかく重いわ嵩張るわで、持ち帰るのが一苦労でした。





この本の何が面白いって、その「漢字そのもの」にもともとどのような意味があったのかが書いてあるところ。
漢字は表意文字の一種ですが、同じ漢字でも、もともとその漢字ができた頃に使われていた意味と、今日用いられている意味とでは全く違うものもあるようです。



例えば
「春」・・・桑と日が合わさった漢字。桑の若芽の出る日のこと。
「夏」・・・人が舞踊をしている形。仮面舞踊。太陽が火のごとく輝くところ。
「秋」・・・禾穀(稲、粟などの穀物)を収する時。
「冬」・・・氷が凍る。
季節に関するこの四つの漢字は、概ね現在の漢字の意味に沿ったもののようです。


「東」・・・袋に荷物を容れて両端を括った形。
「西」・・・壷。または垂れ下がること。
「南」・・・温暖なこと。あたたかい。
「北」・・・二人が背を向け合う形。
南以外はなんだそりゃ?な意味の漢字だったもよう。


「白」・・・さらす。親指のこと。
「黒」・・・火が燃えてかまどの煙突の口を出る形。煙突にすす汚れがついたので、
     すすの色=黒となった。
「赤」・・・大と火が合わさった漢字。火が燃えた色。
白=親指って、意味がわかりません><


などなど。
わかるようなわからないような・・・な、説明が並んでいます。


あいにく「猫」という漢字の説明はありませんでした。残念!




残念と言えば、本の表紙画像がどこにもありませんでした。
調べるとこの本は昭和45年当時で6000円だった模様。た、高いです!ひゃーーーー。




他にも興味深かった「一」から「十」までのそれぞれの漢字の意味。

「一」・・・指を一本突き出した形。
「二」・・・引き伸ばして離れる、別れる。そむく。
「三」・・・古代は1と2までしか数えず、それ以上は数が多いという意味で「三」を用いた。
     親指と人差し指と中指。
「四」・・・口と舌と息のこと。またその形。
「五」・・・片手で糸巻きを持っている様子。
「六」・・・「入」のこと。(=6という意味には後からなった)
「七」・・・ひとつのものを切り分ける。「切」の元になった漢字。
「八」・・・両側に分かれてその間に隙間があること。ばらばらに分ける。
「九」・・・「肘」の漢字。肘の曲がる様子。
「十」・・・針

やたらと「分かれる」という意味の漢字が集まっています。



漢和辞典とも一味違う、漢字の成り立ちにさかのぼって考えた本。
ロマンを感じます。

自分の名前に使われている漢字をひとつずつ調べていくのも面白いです。
ねこ崎の名前は概ね良い意味を持つ漢字のようで一安心。
奥が深いです。漢字。



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ねこ崎
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誕生日:
1979/07/20
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