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●キャットシッターねこごころ スタッフねこ崎の、愛と文字いっぱいのブログ●
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こんなにいいねこマンガを今まで見落としていたとは何たる不覚!
読んだ瞬間にそう思いました。




猫絵十兵衛御伽草紙/永尾 まる・著(少年画報社 ねこパンチコミックス)


内容 (出版社HPより)

猫絵師の十兵衛、猫仙人のニタなど個性豊かな人物が織りなす人情ロマン。
猫と人の絆。怪異のたぐいなど、様々な物語を描く。





舞台は江戸時代。

動物の絵は得意なれども人物画は下手な十兵衛。
そして煙管に半纏、腕組みスタイルが基本の猫又・ニタ(口癖は「にょほほ」)は、ふたり一組で鼠除けの絵を売る猫絵師として江戸の町を歩きます。
そこで出会うお客さんや長屋の人々との交流を描いたマンガなのですが、一話完結で進むこの本、表紙のに
ぎやかさからは想像もできない位のいい話でした。




どんなドタバタコメディなのだろう?と読み始め、一話目が終わる頃には滂沱の涙。
しばらくティッシュ箱片手に涙と鼻水を流し、それが落ち着くと続きを読む前に、我が家のクロロを抱っこせねば!と、妙な義務感を感じて「クロロー、クロロきゅーん?」と、姿を求めてウロウロ。


思う存分クロロのモフモフ腹毛を堪能した後、気を取り直してページをめくりました。
二話目は打って変わってほんわかした話。
次の三話目は・・・と、それぞれ哀楽の差はあれども一様にいい話で、読めば読むほど味が出る、まさにスルメマンガです。




ティッシュ必須話は上にも書いた一話目「猫参り」と、四話目の「青楼猫」。
ねこと一緒に暮らしている人はよくわかる、「ねこって家族のこと大好きだもんね!」という気持ちになります。


まだ読んだことのない方、ねこ崎がお貸しします!
現在二巻まで出ているそうなので、読んだらまた感想を書きたいと思います。




描かれているねこが、みんな優しそうな顔をしていていい表情なんですよー。
なんでもモデルとなったのは、江戸時代に実在した浮世絵師・歌川国芳という人だそうで、彼は別名を一妙開猫よしとか、三返亭猫好だとかいったそうです。名前に「猫」の字が!本当に好きだったんですねえ。
http://www.cat-city.com/museum/ukiyoe/exhib.html
53biki-01.jpg53biki-02_m.jpg53biki-03_m.jpg



















上のURLから、ほかの作品も見れます。
wikiにも色々→(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E8%8A%B3



はあ、ねこっていいですねえ。
早く二巻読みたいなあ。
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以前も書きましたが、ねこ崎は「古い建物スキー」です。


そして、「間取り図を見るのスキー」でもあります。




日曜日の新聞、一番の楽しみは読書批評と不動産広告でした。
一人暮らしもできないような学生時分から、フランスパンを齧りながら一人間取り図を見て、ああでもないこうでもないと夢想するのが好きでした。



そんな私が実家を出ることになった折、色々物件情報を探すうちに知ったのが、『東京R不動産』です。
(HP:
http://www.realtokyoestate.co.jp/)
普通の不動産会社とは、目の付け所がちょっぴり違う、一風変わった賃貸/売買物件を取り扱っています。


情報サイトって、普通「駅から徒歩何分」とか、「○○区」とか、「○○線××駅」とか、そういう選択項目から物件を絞り込んでいきますよね?
でも東京R不動産の検索項目はこんなです。
レトロな味わい』、『水辺/緑』、『改装OK』、『倉庫っぽい』などなど。
最後の、『倉庫っぽい』ってなんだそりゃ。

普通だと築年数が古い物件はマイナスにしかなりませんが、ここではそれが「レトロな味わい」として売りになるわけです。


そんな東京R不動産が、今までに扱ってきた物件を紹介する本がありました。




東京R不動産 / 東京R不動産・著(アスペクト)


内容 「BOOK」データベースより

東京で一番、「面白い」不動産屋。東京中のポテンシャル物件を発見しては、自分たちなりの感性で空間を読みとり、物件の何がおもしろいのか、どんな可能性を秘めているのかを写真と文章で紹介していく。「東京R不動産」とは、新しい視点で不動産物件を発見し、紹介していくウェブサイトである。


残念ながら、もう販売はされていないようです。
興味がおありの方は、是非図書館で探してみて下さい。


休日や夜には無人になる古いオフィスビルの屋上にバスタブを設置し、自分は最上階で悠々と暮らす人や、内装を大幅にカスタマイズして暮らす人、手塚治虫がかつて住んでいた大正時代からあるアパートに暮らす人。
彼らのなんと楽しそうなことか!


HPに紹介されている家も、みんな素敵なんですよね。
街灯に引き寄せられる蛾のように、この私もついフラフラ~ときちゃいまして、気付けば東京R不動産のお問い合わせページから質問していました。
「中央線の武蔵野エリアで、いい物件ありませんか?」と。
結果を言ってしまうと、そんなピンポイントエリアでピンポイントな条件のお手頃物件はなく、丁寧にメール対応して下さった担当の方にお礼を言って諦めたのですけれども。




今現在引っ越す予定は全くありませんが、たまに時間があると東京R不動産でヘンテコ物件探しをしてしまいます。
そして、「自分だったらこの家にどう住むのだろう」と想像し、家具の配置まで考えたりして一人悦に入っています。
脳内引越し、楽しいです^^^^
海の中にある駅の話を友人から聞いたことがあります。

JR鶴見線の支線の終点、海芝浦駅といいます。
所在は横浜市鶴見区で、東京からだと40分ほどで行けるそうです。


その海度がどのくらいかというと、なんとホームから釣りができるくらい!
完全に海です。

終点、そこは海の中。
ああなんてロマンチックなのでしょう!


さらにこの駅は、「出られない駅」としても有名だそうです。
なんじゃそりゃ?という感じですが、駅の出口がそのままある企業の工場の入り口となっている為だそうで、従業員や許可証をもっている者しか外にでることができないとのこと。
そもそも駅自体がその企業、--海芝浦駅という名前から推測できるように東芝です--の敷地内にあるそう。

JR東日本の駅情報HPも、とっても簡素です。
http://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=253
「なし」と「ございません」ばっかり。


いつか行ってみたいものです。




さて、せっかく変わった駅の話題でしたのでこちらの本をご紹介。


秘境駅/牛山隆信・栗原 景 著(メディアファクトリー )


内容 「BOOK」データベースより

『秘境駅へ行こう!』『すごい駅!』の牛山隆信がお届けする秘境駅写真集。人知れず山中に佇み、列車以外では到達の難しい「秘境駅」の魅力を凝縮。






巷では秘境、秘湯、僻地、奥地、廃村、廃墟が人気のようです。
本屋へ出かけると関連本が平積みになっているのを見かけます。

この本は秘境+駅。
世の中には色々な駅があるのだなあと思い知らされます。



・駅の外に廃屋しかないところ。
・木製のホーム、それどころか小学校の朝礼台ほどの大きさしかないところ。
 (ちなみに待合室は、よく民家の庭先にあるような物置)
・駅までの車道・歩道がなく、駅から伸びる獣道を苦労して進んでも、断崖絶壁に囲まれた砂浜にしか行けないところ。
・一時間歩かないと人家がないところ。
・駅周辺をかなりの引きアングルで撮影しても、線路とホームと山と藪しか写らないところ。



まず駅に向かう車道や歩道がないってどういうこと?
駅までor駅からどうやって移動すれば・・・。
しょせん武蔵野市生まれのもやしっ子。
ねこ崎はこの本に出てくるような場所では到底暮らせそうにありません。


「陸の孤島」といえば、大江戸線が開通する以前、麻布十番界隈がそう呼ばれていたようですが、だまらっしゃい!
田舎の国道から15キロとか、バイクも走れない道を延々歩くしかないとか、そのレベルになってから『陸の孤島』の看板は掲げさせねいやい!
てやんでえ!
(すいません・・・)


しかし廃墟や、この本に出てくる今にも朽ちそうな駅舎。
人はなぜこういったものに魅力を感じてしまうんでしょう?
かくいうねこ崎は「古い建物スキー」です。
昔から建っているような建築物を見るとキュンキュンしてしま人間です。


以上、非鉄オタ非鉄子なねこ崎がお送りしました!
普段テレビをあまり見ません。

一人で家にいる時間は、よっぽどのことがない限り電源はオフのまま。
なので最近の芸能情報にとても疎いんです。


そんなねこ崎でも知っている、女優・小林聡美さんのエッセイ本を読みました。




マダム小林の優雅な生活/小林聡美・著(幻冬舎文庫)


内容 「BOOK」データベースより

結婚生活も三年目に突入したマダム小林。家事全般をひきうけながらも、一歩外に出れば女優という職業婦人である。そんなマダム小林、ある時はロケ先であわや突然死事件を起こし、ある時はストーカー銀行員と対決し、またある時は、愛するオットとカナダで激流に呑み込まれる…。慎ましやかだけど、なぜだか笑える事件続出の「マダム人生」。


 

何よりも私が笑ったのは、章タイトル『汚い話』の飼い猫のうんち事件。
猫のトイレの粗相。それは猫と一緒に暮らす人にとって、誰もが一度は抱える悩みですよね!


え?粗相されたことない方もいらっしゃいます?
自慢じゃないですが、うちのクロロは未だにやっちゃいますよ!

kuroro.jpg






うちの困ったちゃん



ついおとといも、「小」のほうですけどまんまと敷布団とシーツの上に"ショーーーッ"とやらかしてましたし。(シャレにあらず)ここしばらくは無かったんですけども。



話が逸れてしまいました。
小林聡美さんの家の猫ちゃんは二匹。「オシマンベ」と「おとっつぁん」。
さて、どちらが犯人か!普段からゆるゆるうんちをした後に、布製品にお尻をスリスリ擦り付けるオシマンベに疑いの目が向けられます。しかし張り込みの隙を突くかのように犯行は繰り返され、小林聡美さんはついに"ウンコノイローゼ"に・・・。
その後「ウンコ猫めー!」の鬨の声とともに無事に犯人逮捕となるわけですが、その場面が容易に想像できて非常におかしいんです。



質問が許されるならば、何故「うんち」もしくは「ウンチ」と書いてはいけなかったのか。どことなく語尾は"コ"よりも"チ"の方がプリティ且つライトテイストな気がしませんか?
猫ちゃんのコロコロプリプリな排泄物には、語尾が"チ"の方がよりふさわしいと思うのです。



ああ、ブログの記事数が両手の指の数を超えないうちから下ネタ話になってしまいました。
私のブログはこんな有様ですが、小林聡美さんのエッセイは、例えこの『汚い話』10ページ(うち、写真が3ページを占めているので実質7ページ!)の間に23回も"ウンコ"とう単語が登場(数えました!)しようとも、上品さが失われません。
脚本家である旦那様、三谷幸喜氏と行ったはじめての海外旅行の章も思わずムフフと笑いがこぼれました。

全く嫌味のところのない、非常に好ましいエッセイでした。
この方の著作、他にも読んでいこうと思います。

本は好きですか?



ミステリジャンルはどうですか?好き?



では、食べることは?





上の全てに当てはまる方に読んでもらいたい一冊、




タルト・タタンの夢/近藤 史恵・著 (創元クライム・クラブ)


内容 「BOOK」データベースより

カウンター七席、テーブル五つ。下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのシェフは、十年以上もフランスの田舎のオーベルジュやレストランを転々として修行してきたという変わり者。無精髭をはやし、長い髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんなシェフが、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。定連の西田さんはなぜ体調をくずしたのか?甲子園をめざしていた高校野球部の不祥事の真相は?フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか…。



まず、本の装丁がとっても素敵!
目次が、レストランのメニューのようになっているんです。

お店の名前の「パ・マル」とはフランス語で「悪くない」という意味だそうで、そこに勤める高築くんの語りによって物語りは進められていきます。

飛び込んできた事情によって、またお客さんとの何気ない会話からの「料理にまつわる不思議な出来事」をシェフの三舟氏が解いていくのですが、その流れに水戸黄門さながらのお約束があります。
『カウンター席で、三舟シェフによってヴァン・ショーが用意されたら謎解きタイムの始まり』

このヴァン・ショーという飲み物はご存知でしょうか。
ドイツではグリューワインと呼ばれているもので、赤ワインにオレンジピールやシナモン、クローブなどの香辛料と、砂糖やシロップを加えて火にかけ温めた飲み物だそうです。


さすがビストロを舞台にしているだけあって、出てくる食べ物はどれもこれもおいしそう!
ああ、この料理を味わいたい!
ワインを飲みたい!チーズを食べたい!
デザートを堪能したい!
そして、ヴァン・ショーを飲んでみたい!

しかし残念ながらお酒が苦手なねこ崎は、ワインのくだりに関しては憧れだけで終わりそうです。
悔しい!




余談ですが今年の年末年始、いろいろなケーキショップから売り出されていた「ガレット・デ・ロワ」。
今までの私だったらなんじゃこりゃ?でしたが、この本の『ガレット・デ・ロワの秘密』の章を読んでいたおかげで、店頭で商品を見つけた夫からの「これなに?」の質問に答えることができました。
それともこの本を読むまでもなく、世間の女子一般の間では当たり前のことだったのでしょうか。うーん。



しかしこの本を読むにあたって、決してやってはならないことが一つあります。

それは、寝る前に読んではいけない!ということ。
出てくる料理がどれも本当においしそうで、歯を磨いて寝る前だというのに、グーグーとお腹が鳴るのを止められなくなってしまいます。
読むのは必ず何かを食べてもいいタイミングで!
そしてできることならば、すぐにおいしいものを食られる環境で!

 

ひとつひとつのお話が丁度いいボリュームで、サクサクと読み進められます。
中でも『割り切れないチョコレート』の章はとてもホロリとくるお話です。



食欲のない日に読んだらお腹が減ること間違いなし。
普通の日に読んだらご飯お代わりすること必至。
食欲旺盛な日に読んでしまったら、翌日体重計に乗るのが怖くなるでしょう。

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ねこ崎
年齢:
44
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女性
誕生日:
1979/07/20
趣味:
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